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確実なものって

バリ語はもちろんインドネシア語も覚束ない私は、込み入った話は出来ないので
改めて聞いたことはないが、
  バリ人にとって確実なもの、信じるに足るものは神と人間の営みだけなのでは、と思う。



 形あるものは必ず滅び、消え去り、決して拠り所にはならない。
これは日本でも諸行無常の考えから漠然と解っているはずなのだが、熱帯の国では形あるものが滅びるのを目にする機会がうんざりするほどある。特に人工的に作られたものは悲惨と言ってもいい、太陽と湿気であれよあれよと言う間に古び、まるで遺跡のような状態に。だからかヤシの葉で葺いた屋根の家もコンクリート造りの家も、どこかで同じようなもんだと思っているのではないか・・・(だからってイーカゲンに造るなよって言いたいが・・・)

手をかけて造った沢山のお供物を、毎日何回も何回も神棚に供えるのも、常に新鮮な新しい花と食べ物を、という気持ちからだし、古いものはいいもの・ありがたいものという考えはないように思う。(だから新型バイクに惹かれるのか・汗)バリ人とお寺の前を通りかかった時に「このお寺は古いの?」と訊ねたらバカにしたように「アンティック!」との返事、(そりゃ~アンティックだけど)新しくない服や自転車などでもちょっとボロッちくなるとそう表現してるし複雑な気分になったものだ。
日本ではなんでもなるべく堅牢に造り、手をかけて長持ちさせようというのが美徳であるが
一方、自然に逆らわず無理をせず、神の意志のままに生きるのもまた美徳ではないかと思う。
  こう書くと、自然イコール神なのね。
バリではどこでも、家の周囲を一日になんども掃き清めるのには感心する
by bumidayat | 2005-04-05 01:26 | インドネシアのこと | Comments(0)