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タイ 仏の国の輝き展 & びょうぶとあそぶ展

14日(金)。くそ暑い中(あえてそう書かせて頂く)、お休みのS坊と上野の東京国立博物館へ
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NHKで展示中の「びょうぶとあそぶ展」を紹介していたので是非体験したいなと、
一般展示なので入場券だけでOKなのだけど、平成館では何をやっているのかなと調べたら、
「タイ 仏の国の輝き展」でした。
さっそくオークションで格安チケット2枚ゲットして行ってきました。
曇りがちの日に行きたいところですが、S坊の休みの日に合わせて仕方なく高温注意報の出ているこの日に。

上野の街の人出は相変わらずだけど、湿気むんむんで暑いせいか、博物館の観覧者は少なかったです。
新装なって初めて入った東洋館はさらに少なかったですが、フリーの本館は外国人が沢山。
タイからの団体さんも居たようです。本国で見たことのない人も居るんでしょうねw
この暑いのにベビーカーに赤ちゃん乗せた西洋人も結構いましたが、彼らは丈夫なんでしょうか、赤ちゃん可哀そうな気がしました。
 私達でさえ、道中なんども自販機やティーブレイクと称して休憩しながらでしたのに。


さてまず、日タイ修好130周年を記念して開催された特別展「タイ 仏の国の輝き」
これよ←ここクリック

日本初公開の名品や門外不出の至宝など、タイの国宝級の美術品が史上最大規模で展示されています。
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展覧会の目玉は何と言っても、《ラーマ2世王作の大扉》 です。
 
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大扉というだけあって、もちろんデカいです。
その高さは、なんと約5.5m!
1807年に創建されたワット・スタットという第一級王室寺院の正面を飾っていた扉なのだそうです。
普通の扉と違って、うっかり足を挟もうものなら、骨折してしまうかも。
扉の全面に二重三重にビッシリと精緻な彫刻が施されています。
これらの彫刻は、なんと国王ラーマ2世自らが施したとのこと。
失脚しても充分に職人として生きられる…なんて有り得ない立派な王様だったわけだけど^^;


私、なぜか心惹かれるんです。法輪・日輪・輪廻の輪…後方の石柱は法輪の台座。
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日本とタイとの深い交流の印であるタイ製の日本刀、
 
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昔からアジアと日本は親密な関係にあり、象徴するものとしていくつかの展示もありました。
京都の満福寺はタイのチーク材で出来ていて、天部像2体も端材から作られているそうです。
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フォトタイの王様所蔵の銀鏡と秀吉所蔵の銀鏡が展示してありました。これらはインドネシア製で一緒に作られたそうです。


王の玉座を乗せたミニチュアの金細工の象ぴかぴか(新しい)
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実物大の象に乗せられた、象牙がふんだんに使われた豪華な王の鞍
 
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間近で見ると、象さん、こんなに大きいのね。その辺にもびっくり。


《ナーガ上の仏陀坐像》 青銅と金 
光背に見えるのは、ナーガという龍王
、瞑想中の仏陀を雨風から守ったそうな。
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仏陀遊行像
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また、《アルダナーリーシュヴァラ坐像》 もユニークな仏像 (神像) でした。
アルダナーリーシュヴァラとは、ヒンドゥー教の男神シヴァと、
その妃パールヴァティが半身ずつ組み合わされて一体になった神様。
左胸が大きく、髪飾りも左右で違います。

曜日の仏さま
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生まれた日の曜日によって違う守り仏。
いかにもタイというかんじで微笑ましくて楽しい。

タイの仏像は、悟りをひらいた直後の仏陀を現したものなのか、みな若々しい感じがしました。
お顔は日本の飛鳥仏と一般的な仏の中間くらいのイメージ。




《びょうぶとあそぶ》
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本館1階、特別5室と4室で開催中。トーハク本館の玄関を入ってすぐ、正面の大階段の左に入り口があります。
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こちらは《◉松林図屏風 6曲1双 長谷川等伯 安土桃山時代・16世紀 紙本墨画 東京国立博物館所蔵》のコーナー。展示室は森の香りと爽やかな風を感じます。
背景のパノラマ状スクリーンには、屏風には描かれていない想像の風景が映し出されます。波の音、滑空する海鳥、花の咲く里山を感じながら、屏風の内包する世界を感じます。
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こちらでは靴を脱ぎ畳の上に上がって屏風を見られます。これが、気持ちいいのなんの。屏風に描かれた砂浜にいるようで、横になりたくなりました。
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特別4室へ。こちらは《群鶴図屏風 6曲1双 尾形光琳 江戸時代・17~18世紀 紙本金地着色 アメリカ・フリーア美術館蔵》のコーナーです。展示室のスクリーンに鶴が次々と降り立ち、スクリーンと並んで置かれた屏風の中に入っていきます。
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そして、最新技術で開発されたという絹地にプリントされた高精細な複製品の見事なこと。実物を見たことはありませんが、まさに本物かと思うような迫力です。とても美しい。間近に顔を寄せて作者の筆遣いも見られました。
専門家も拡大鏡で見ないと判別できないという複製品。昔とは違う存在になったのかも。、そもそも本作品については、アメリカまで行かなきゃ本物は見られないので、こういう形であれ《群鶴図屏風》を観られたのは良かったです。

こんな展示方法もいいですね~♪


明日から炎天下の仕事が3日間続くS坊のため、
上野の老舗うなぎ屋[伊豆榮]これよ←ここクリック
本店と不忍池店は不忍池の畔にあり、広小路寄りの本店へ。
窓の傍の席でしたので、まっこと景色が良かったです。
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S坊は、うな重と生ビール
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私は、うなとろ丼
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うな丼、とろろ、お刺身が、うるしの丸い丼が三段重ねになってとても可愛らしい。
うなぎにとろろをかけるそうですが、別に食べましたw とろろはたっぷりでしたのでS坊にも^^
江戸前はこんな感じ?伊豆榮のタレは甘すぎず辛過ぎずでさっぱりでした。
テーブルの山椒がまた香り高くておいしい♪
なぜかS坊のうな重より私のうな丼のうなぎの方がおいしいという不思議・笑

清算後、パンダの金太郎あめをくれました^^  
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また炎天下の帰り道、上野松坂屋から金町行きのバスでシッターに向かおうと思いましたが、
松坂屋のお姉さんによると、午後2時が最終便とのこと、がっくり。
広小路からは?と戻りバス停の時刻表では4時台で終り。またまたがっくり。
それではと、外国人旅行客でごちゃごちゃの京成上野駅へ。
アートコーヒーでおいしいアイスコーヒー飲んで一息つこうと思ったら、ファミマになってたあせあせ(飛び散る汗)
結局も自販機で冷たいもの飲んで、「スカイライナー!」と叫ぶS坊を引っ張って成田空港行きの普通電車でお花茶屋へ向かいましたww

☆☆ 展示品は大扉以外は撮影禁止でしたのでトーハク、キューハクなどの画像をお借りしました。



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by bumidayat | 2017-07-14 22:11 | お出かけ | Comments(0)